フランス・スペイン巡礼〜走る旅

フランスからスペイン・サンティアゴまでの巡礼記

スペイン巡礼〜体調管理

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Burgosを8時に出発。

大聖堂の見学は、9時半から。

見学するとなれば、1、2時間は欲しいところ。

 

大聖堂前で、昨夜同宿の3人とお茶して、外からの雰囲気だけ味わう。

 

大都市Burgosを出るには、何度も道を尋ねる。

サンティアゴを示す道標は、大都市には少ない。

 

やっとBurgosを出て、快調に走っていたところ、思いも寄らぬハプニング発生。

 

午前11時頃。

真っ赤な血尿が出る。

 

目に見える血尿は…

人生2度目。

 

以前は、マラソン大会中で、1時間ほど歩き回復した経験があったので、しばらく歩くことに。

 

血尿が出たが、全身状態は悪くない。

尿を見て、体調の変化を感じ、歩いたり、走ったりを繰り返すことになる。

 

水分補給だけは、普段より多めに。

 

水は、どこで補充するか?

街にある店(tienda)

街の中心部か、入口にある泉。

『No portable』と表示されていないところ。

 

5月上旬で、最高気温も20度くらいだったので、500mlペットボトル一本に何度も補充するくらいでした。

 

バックパックに背負った予備のウォーターバックは、手を洗う時に活用。

 

水を頻繁に飲み

内臓に優しい歩き、走りを心がけた結果…

 

何かが、詰まるような尿意は、この日だけ顕著で、翌日からは血尿が薄く残るが、尿の勢いは戻る。

 

血尿が収まるまで、3日かかりました。

 

病院に行かなかったの?と後々よく聞かれましたが、病院に行く選択肢が頭に浮かぶことはなく、全身の血流がよくなる動きを心がけたのも良かったと思います。

 

 

 

 

スペイン巡礼〜教会附属のアルベルゲ

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教会附属のアルベルゲは、二軒目。

勝手な先入観で、教会附属のアルベルゲに、きれいさとか、豪華さとかは、全く期待していなかった。

 

ところが。

 

Burgosのアルベルゲは、きれいで、豪華。

居室も、シャワーも、ラウンジも。

(他のアルベルゲも、きれいな所がほとんどでした)

 

もちろん、居室は2段ベッド。

だが、寝返りしても音が出ない頑丈さ。

 

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同宿の仲間。

ドイツ、イギリス、ブラジル、アメリカ、台湾から集まった方々。

それぞれの英語、スペイン語で、何とか交流^_^

 

ちなみに、カトリック信者の方は3人でした。

 

世話役の女性からは、入宿の際、明朝の出発時間は8時、食事時間の厳守を念押しいただく。

 

厳格だが、とても面倒見のいいママさんでした。

 

Granonから来たことを告げると、サンティアゴ巡礼は、ゆっくり歩く道だ!とあきれ顔。

でも、そのように誰かに言われることは、想定の範囲。

 

ゆっくり走ることで、走る瞑想のように静かな世界があることをスペイン語で何とか説明する^_^

 

 

EMAUS 5€+donertivo

una cama con cena y desayuno

 

 

 

 

 

 

スペイン巡礼路での出会い

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自転車ツーリングの2人と、抜きつ抜かれつ3回顔を合わせる。

 

彼らが、休憩中に私が追いつくパターン。

 

初めて会ったときから、”You are the best!”と盛り上げてくれた2人。

 

お互いに、どこから来た誰かも分からないのに、通じ合う感覚があった。

 

自転車以外では、99.9%の方々が歩くスペイン巡礼の道。

 

彼ら2人からの承認、賞賛が、嬉しかった。

私も、彼らを承認できたおかげで、ほっと胸が温かくなる気がした。

 

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大都会Logronoから出るときは、なんども道を尋ねた。

 

そのうちの1人が、こちらの方。

スペインの川上哲治と、呼びたくなるお父さん。

 

 

測る重さと感じる重さ。

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朝霧の中、Granonを出発。

朝7時は、まだ寒い。フード付きのパーカーに、ゴアテックスのレインウェアを着るくらいでちょうどよい。

 

でも、2、3㎞走ると…

暑くなってくる。

 

天候を見ながら、パーカー+レインウェアを脱ぐか、日本のコンビニで買った薄手のレインコートを羽織るか?選択の時を、模索する。

 

脱いだパーカーにレインウェアは、リュックサックを身体に固定するように、結びつけました。

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リュックサックを背負っていても、よりブレの少ない背負い方を試行錯誤し続け、5日目くらいにたどりついたスタイル。

 

体験を重ねながら、より重さを感じない背負い方が見つかりました。体験、体感しては、微調整の繰り返し。

 

2つの小さなリュックサックを上下に背負い、合計約5kgの荷物。

 

慣れもあるでしょうが、旅の終盤はリュックサックの重さを負担に感じることは、なくなっていきました。

 

 

Granonの教会内にあるalbelge

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教会内にあるalbelge(巡礼者用の宿泊施設)にも泊まってみようと思い宿泊。

 

洞窟の中に入るような入口。

ドキドキしながら、悠久の歴史を感じる階段を上っていくと…

 

聞こえてきたのが、ギター演奏と、楽しげな歌声。

 

これは場違いなところに来てしまったと反射的に思う^_^

 

どんなところも、自分なりに楽しもうと自らに言い聞かせると、勇気が湧いてきました。

 

欧米人と思われる老若男女が10数人。

私は、ビビっていない顔を見せながら、軽く会釈をしつつ入ると、案内された部屋はマットレスが並んだ部屋。

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マットレス?と一瞬思うが

それもまた良しという言葉が浮かび、落ち着く。

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夕食は、近所のパン屋さんまで歌を歌いながらの買い出し。恒例行事のようで、あらかじめ用意されたパンを取りに行くだけだが、楽しいイベントとして続けられているよう^_^

 

Vianaから、60㎞近く走ってきたと言うと、質問責めに。バランスを感じながら、ゆっくり走ってきたと説明すると、納得していただけた様子。バランスという言葉は、欧米人でも理解しやすい言葉でした。

ログローニョは、大都会

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ログローニョ、ブルゴス、レオンなど。

大都会では、道標、矢印が少なくなります。

 

私は、このような感じで、何度も道を聞きました。

 

Buenas dias! おはようございます!

Puedo preguntar? 質問してもいいですか?

Donde este Camino de Santiago?

サンティアゴへの道は、どこですか?

 

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この男性は、ランニングしながら先導してくれたり、先回りして再び会うなど、ログローニョの街を出るまで3回も会うことになりました。60〜70歳くらいと思いますが、私にいろんな意味で道を教えてくれた方。

 

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このような恰好で走りました。

 

雨のとき、風の強いときは、雨合羽を着ます。

朝、宿を出るときは、腰に巻いてある上着を着ていました。

 

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5㎞〜10㎞くらいごとに、街、店、泉があり、水を補給できます。私の場合、500mペットボトルひとつで間に合いました。予備のウォーターバックにも、水を入れていましたが、食事前後に、手洗いに使うくらい。

 

トイレは、街にあるカフェで。

どこも、とてもきれい。紙もちゃんとありました。念のため、トイレットペーパーを携帯していましたが、鼻をかむのに使うだけでした。

 

公衆トイレは、バスターミナル、鉄道の駅、空港、美術館以外ではないようです。

 

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Santdomingo de calzada

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albelge de Granon

ランニングシューズは、私だけ。

岩場で、油断したときに、一度滑って転倒しましたが、ランニングシューズは軽くて良かったです。

 

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Iglesia y albelge de Granon

 

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Iglesia de Granon

夜は、巡礼者仲間で教会へ

 

いよいよ『フランス人の道』Camino de Frances

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Fuente de Estella

『フランス人の道』に入り、人も、店も、泉も増えました。助かります^_^

 

この水は飲めるか?

ダメな所には、”no potable”と表示があります。

 

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Iglesia de Estella

 

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アラゴンの道と違って、巡礼仲間がたくさんいるフランス人の道。後ろから追い抜くときには挨拶して走り抜けるようにしました。

 

『お土産に、動画撮らして!』

喜んで!

 

動画まで撮ってもらい、気分がよくなると…

ダンスのように、軽快な走りになっていました。

 

 

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albelge de Torres del Rio

 

Logronoまで行く予定でしたが、鼻血が出たのでvianaに宿泊。午後5時頃。

 

普段は、朝7時前後にスタートして、午後5時か6時頃に宿を見つけて休んでいました。

 

albelgeと呼ばれる巡礼者専用宿は、予約しないのが通例のようです。今回の旅では、満員で断わられることはありませんでした。