道標を見失ったとき Lost ”el camino”
道標を見失ったのは、2回目。
1回目のときには、30分程度で''el camino''に戻れて、事なきを得ました。
2回目は、2、3時間彷徨っていたので、心身共にぐったり。
事の発端は…
Undues de Lerdaの街から出た直後の分かれ道。その1.5㎞〜2㎞後にある分かれ道。
前方(北)に見える小さな街(城)を、Sanguesaと思いこんでしまい、道標よりも城を目標に歩き、道標を見失いました。
そのとき前方に見えた城が、日本でも有名なフランシスコ・ザビエルゆかりの”Castillo de Javiel”
建物など全く見えない状況で、やっと見えた建物が、ハビエル城。
遠くに見えるハビエル城を、Sanguesaの街と思い込み、道を見失いました。
一面の麦畑、とげとげの木、地図と合わない風景、行く手を阻む小川、人に聞こうにも、誰も通らず、誰もいない。
ものすごい不安に包まれる中、信じられるのは、あの建物に行けば何とかなるという思いだけでした。
麦畑の端を歩き、トゲトゲの木をなぎ倒し、前に見える建物めがけ、必死の力が出てきました。
やっと、着いたハビエル城では…
観光に来ている方々が、城の前で楽しそうに過ごしていました。
さっきまで、私が感じていた孤独感、恐怖感は、いったい何だったんだ…
自ら作り出した孤独感、恐怖感。
その感覚に包まれると、冷静さを失うと共に、すごい力が出て来ることを体感することが出来ました。
Castillo de Javiel
パエリアを食べて、落ち着きを取り戻しました。
albelge de Sanguesa(5€ solo cama)
スペイン語しか話せない管理人さん。
直後に現れたパレンシアから来たスペイン人に助けられました。
Sanguesaの街にて