巡礼ランナー・ミゲルの教え
朝から、快晴。
宿を出るときには、上着を着ないと、寒いくらい。
朝陽を背に、パチリ。
運河沿いの道で、ジブリ映画を思い出す。
サンティアゴまで463㎞。
薄くなったけど、まだ血尿が出ていたので、Carrionで泊まるつもりで歩いていると…
後ろから、巡礼ランナーのミゲルが現れる。
サンティアゴ巡礼路を走る人に出会ったのは2人目。
99%の方が歩くサンティアゴ巡礼路。
ランナーに会うだけで、仲間に出会った喜びが湧いてきた。
スペイン、パンプローナ在住のミゲル。
サンジャン・ピエ・ド・ポーからサンティアゴ・コンポステラまで13日で走るつもりとのこと。1日70㎞…
私は、血尿が出ているから、今日は早く休むことを伝えると…
返ってきた言葉の中に、ぐさっとくる言葉があった…
No limited
身体の中から、エネルギーが湧いてきたことに気づき、自然と走るスピードも上がった。
自分への怒りか…
ミゲルへの怒りか…
怒りなのか、喜びか?
自分でも、理由の付けられないエネルギーが走りにつながった。
血尿は続いていたが、走り続けたかった。
乾ききった土。
カンカン照りの太陽。
走り方など、気にしないで、がむしゃらに走ることが出来た。
結局、Carrionから17㎞先のCalzadillaまで走ってしまった。
気付かないうちに、自分で限界を作っていたことに気付きました。
宿について、休憩しているところ。
夕方6時頃には、血尿も収束。
これまで絆創膏も、テープもなしで走れました。
アルベルゲは、8時頃までに入れば大丈夫な所が多い様子。私は、4時〜6時半頃には宿に入るようにしていました。Albergueは、基本的に予約なしで行きます。
満室で断られたAlbergueは、今回ありませんでしたが、8月など、人が増える季節は、様子が違うと思います。